一般社団法人有恒会

理事長挨拶

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一般社団法人有恒会 理事長 岡本 直之

 一般社団法人有恒会は大阪市立大学の商学部、経済学部、法学部、文学部の文系4学部・研究科、創造都市研究科、都市経営研究科の卒業生、及び大阪府立大学の経済・経営系学部の卒業生、大阪公立大学の商・経・法・文現役学生並びに教職員からなる同窓会組織です。

大阪市立大学は1880年(明治13年)に五代友厚公達のリーダーシップにより設立された大阪商業講習所に端を発し、以来長きに亘って政・官・財の多方面に著名な人材を輩出してきました。「大学は都市とともにあり、都市は大学とともにある」という建学時のモットーを掲げ、8学部11研究科を持つ総合大学ならではの幅広い「知」を最大限に結集し、強い大阪を創っていく牽引力となるよう取り組んでまいりました。

有恒会は大阪商業講習所から発展した市立大阪商業学校の同窓会組織として明治23年(1890年)に創立され、130年余の歴史を有しています。「旧三商大同窓会」として「一橋大学如水会」「神戸大学凌霜会」ともども長い歴史と伝統に培われた由緒ある同窓会です。2022年10月に大阪府立大学の経済・経営系同窓会である陵友会との統合を果たし、2023年7月に任意団体である大阪公立大学有恒会を解散、8月から一般社団法人有恒会として活動を始めて今に至っています。2024年度は一般社団法人として本格的なスタートの年になりますが、法にもとづく組織として体制を整備・拡充し、ホームページを一新するなど、より分かりやすく、皆様の関心を集める活動を目指しています。

 「有恒会」という名称は、孟子の「無恒産而有恒心者惟士為能」(恒産無くして恒心有る者は、惟だ士のみ能くするを為す)という言葉に由来したもので、「恒心」即ち物事に動じず揺るぎない正しい心、高い志を持った人達の集まりであります。単なる卒業生同士の懇親の場を提供するだけでなく、現役学生に対しては公務員や企業人との交流の機会を設けるなどキャリアデザイン支援を行い、大学に対してもあらゆる機会を通じてそのプレゼンス向上に大いに努めてまいります。

 有恒会は国内外に支部拠点を構え、その活動を紹介するため会報誌「有恒」を発行しています。有恒会における最大の財産は長い歴史によって培われた伝統と蓄積された人材です。世界大学ランキング200位内を目指し、知の拠点となるべく都市シンクタンク機能や技術インキュベーション機能の充実を図る知の拠点を目指す新大学にとって、有恒会の持つ人材力は大いに役に立つものと考えています。そのパワーを最大限に生かすとともに、その伝統を大切にしつつ、より多くの卒業生、在学生そして地域からも必要とされる組織になれるよう努力していく所存です。そのためには会員の皆様の支援が不可欠です。相携えて精励いたしたいと存じますので、皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げ、ご挨拶といたします。